キーンカーン、キーンカーン、キーンカーン
あぁ俺を呼んでいる。
なんか金属をたたいているような感じなのでいやだがお食事を頂けるのでよしとしている。
私がこの家に来たとき飼い主2号がたまたま食卓にあった金柑から俺はその名前になってしまった。
俺は飼い主を偉い順に番号を付けている。
一号は奥さん。
何しろこの家を完全に取り仕切っていて反抗すると当分お食事がなくなるので怖い。
二号は娘さん。
キーンカーンとしょっちゅう呼び寄せて撫でまわすのだ。でもまぁ結構なおやつをくれるのでよしとしている。
三号はいわゆる主人と言う人。
朝早くから「行ってきまぁす」と言ってから夜まで帰ってこない。
あまりお食事をいただけないのでなじみがない。
しかしお酒の匂いプンプンで帰ってきたときはさっさと隠れなくてはならない。
見つかったらなにしろ尻尾は引っ張るわ頭はバンバンたたくし、下手したらボコッと堀投げられるのだ。
魚をくれないのに俺を魚にしやがる。
この一号から三号はまぁ仲がよさそうなのでここで住もうと思っている。
ただ酒臭くなった時の三号にだけには注意を怠らないことが肝腎だ。
=キウイ=
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