トントントンと小学校になったばかりの孫娘が廊下を走る音で目がさめた。
今日は小学生になって初めての運動会の日だ。
心配していた天気もカラッと晴れていい感じだ。
「おじいちゃん、おはようございます」体操服姿のえなちゃんがニコニコ顔でペコっと頭を下げた。

昨年の幼稚園ではなかった家族みんなでのお昼ごはんが楽しみのようだ。
昨日「おじぃちゃんはビールもって行くよ」と言ったらえなちゃんはお茶目な口調で「ダメなの、おじいちゃん、学校ではね、お酒はダメって先生が言っていたよ。帰ってから飲もうね」とたしなめられてしまった。
ふっと「父ちゃん、勝ったね」と言う小学校の時の息子の言葉を思い出した。
なにしろ当時は人一番でかい缶ビールを持っていったものだ、時代は変わったね。

運動会は始まった。一年生と六年生はこんなに体格がちがうものかとびっくりした。
しかし我が孫はぁ・・・・・・と探したがなにしろみんなが同じ服と帽子だし分からない。
さすが家内は「あそこあそこ、ピンクと水色の模様の入った靴下を履いてる子がそうよ」なんて言うが「そうか」と返事はしたが結局分からなかった。
そうこうするうちに昼食時間が迫ってきた。
適当な場所もなく鉄棒のそばに陣地を構えた。

さて弁当も広げ待っているといつも以上のニコニコえなちゃんがやってきた。
いつもと違ってえなちゃんはすごくしゃべるしゃべるしよく食べる。
突然「ごちそうさま」と言った途端友達と走ってどっかに行ってしまった。

昼の競技になったがえなちゃんの妹のゆあちゃんを連れて「体育館で遊ばしてくる」と行って体育館に行った。
体育館でゴロゴロしていたがゆあちゃんは勝手に遊びまわっていたようで気が付いたらもう運動会は終わりに近づいていた。

孫の競技はほとんど観ずに運動会は終わってしまったが楽しい一日だった。
毎年観に行くつもりだがじぃちゃんのこと覚えていてくれるかな。

＝浜ちゃん＝